その仕組みを知らないと、黒字倒産はどの企業にでも十分に起こり得ます。

黒字倒産

赤字と黒字

新聞や報道番組などでしばしば目にするのが、企業の倒産に関するニュースです。

 

企業に関するニュースには様々なものがありますが、その中でもとりわけ大きく報じられるのが倒産のニュースです。

 

倒産という言葉は一般的にも使われますが、実は一口に倒産と言っても、実際にはいくつかのパターンに分かれます。
今回は、その内の1つである黒字倒産について解説していきたいと思います。

 

 

企業は黒字でも倒産する

おそらく一般的には、倒産という言葉を聞くとその企業は「赤字だったのだろう」と考える方がほとんどだと思います。
もしかすると、企業は黒字でも倒産すると言ったら、「信じられない」という方もいらっしゃるかもしれません。

 

しかし、実際には企業は黒字であろうと赤字であろうと倒産するときには倒産します。

 

何故なら、企業が倒産するかどうかを決定する要因は黒字でも赤字でもないからです。

 

 

黒字倒産とその原因

黒字倒産」という言葉は、多くの方が一度は聞いたことのある言葉ですが、その意味をご存知の方は決して多くありません。

 

黒字倒産とは文字通り、黒字状態にある企業が倒産することを指す言葉です。
もう少し詳しく言うと、決算書の上では損益よりも利益が大きい(黒字)にもかかわらず倒産してしまうということです。

 

問題は、何故帳簿上は黒字であっても倒産するのかというところです。
ここのところが分かれば黒字倒産は一瞬で理解できます

 

電卓と付箋企業というのは通常、物やサービスの売買を売掛取引で行っています。

売掛取引とは、物やサービスの売買が成立した時点から一定の期間を経た後に代金(売掛金)を支払う取引方法のことです。

 

売掛取引ではこの説明からも分かる通り、売買の成立から代金の支払いまでに一定のタイムラグが生じることになります。

このタイムラグはどの取引でも凡そ1か月~1年程度の長さになります。

 

つまり、企業間の取引では実際の売上が会社の手元に届くのは数か月後~1年後のことなのです。

 

さて、そこで考えなければならないのが、この売掛金が実際に支払われるまでのタイムラグの間に、手元資金で対応できない支払義務が生じた場合にその会社がどうなるかということです。

 

通常、企業というのは売掛取引によって支払われる売掛金を一つの目安にして、その他の取引や経費の出費を行っています。

 

もちろん、売掛金以外にある程度の手元資金を残してくことも当然行われています。しかし、数ある企業の中には手元資金が潤沢でない会社もあります。
さて、そうした企業で売掛金の支払いが遅れたり、急にまとまった経費の出費が必要になったら一体その会社はどうなるでしょうか?

 

答えは簡単です。
その会社は予定されていた支払いの義務を履行できなくなり、倒産してしまうのです。
例え、支払の期限から数週間後または数か月後に売掛金が支払われる予定でも、それは全く関係ありません。

 

つまり、帳簿上黒字であっても手元資金で支払いに対応できなければ、その会社は倒産してしまうのです。
日本では毎年非常に多くの企業が倒産しますが、その内の半数以上が黒字の状態で倒産しています。

 

そしてこのことは、例え赤字であっても手元資金さえ支払に耐えられるだけ確保しておけば会社が潰れることは無いということを意味しています。

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