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経営破綻に企業規模は関係ない!過去に倒産した有名企業とは

“倒産”と聞けば遠くの国のお話のように聞こえますが、決して対岸の火事ではありません。国民なら誰もが知っているような企業でも2000年代に多く経営破綻をしています。私たちは先人に学び、倒産のリスクを理解しましょう。

名が知れていても倒産の可能性はある

シャッター降りた店

トヨタ自動車の社長、豊田章男氏により発せられた終身雇用の限界発言
現代は、私たちが理想を抱いていた大企業の絶対性が揺るぎつつあります。

 

過去の事例を見ても、大企業だからといって何十年も形を変えずに生き残れる訳ではありません。
時には“倒産”の選択を余儀なくされる場面も見受けられます。
私たちはこれまで潰えていった彼らに学び、大企業が倒産した原因を理解して企業を存続させなければいけません。

 

これまでに見受けられた大企業の倒産事例

千代田生命株式会社

「千代田生命株式会社」は、2000年に経営破綻した生命保険会社です。
戦前は五大生命保険会社のうちに数えられており、財閥の影を匂わせるほど影響力がありました。
しかし積極的に行っていた融資がバブル崩壊と同時に不良債権と化し、景気低迷が続いたことで保険会社を運用し続けても利益の下火が止まらずに経営破綻に至りました。

 

日本振興銀行

「日本振興銀行」は、2010年に経営破綻した銀行です。
中小企業向けの融資と一般顧客向けの定期預金のみを専門に取り扱っていた少し特殊な銀行で、“新たな形態の銀行”として認識されていました。

 

しかし銀行の勢いが増す中で無理な業務拡大が経営に響き、金融庁から検査が行われるようになります。
銀行への不信感が高まる中で重ねて発表された元役員の逮捕報道をきっかけに一気に国民からの不信を買い、定期預金の引き出しが多発した結果、倒産に至りました。

 

そごう

「そごう」は、2000年に経営破綻が発表された大手百貨店グループです。
百貨店のチェーン化という側面で業界に革命をもたらした存在で、圧倒的な実力を誇っていました。

 

しかしバブル崩壊をきっかけにそれまで実践されてきた“地価”を利用した業務拡大に滞りを見せます。
次第に銀行からの融資の目が厳しくなりビジネルモデルが崩壊、最終的に経営破綻に至りました。

 

日本航空

「日本航空」は、2010年に経営破綻した定期航空運送事業者です。
“JAL”の名で広く知られており、現代においても航空会社の1つとして国民に愛されています。
しかし2010年には負債額が2兆3,000万円を超え、戦後4番目に数えられる大型倒産の実例となりました。
その背景には経営不振、そして投資への失敗など複雑な要因が重なったといわれており、現在の日本航空からは想像できない道のりを歩んできた会社です。

 

コロナ禍を前に企業の進退に注目が集まる

大企業が連なるビル群

日本は2000年代に突入してからいくつかの大企業が倒産を迎えてきました。
倒産は必ずしも会社がなくなる訳ではないので、今では健全な経営にこぎ着けている企業もあります。

 

しかしコロナ禍が叫ばれている現在、いつ経営が傾くか分かりません。
私たちは先人の失敗から自身の会社経営を見直し、苦境に立たされる現代で生き残るための術を見出す必要があるのではないでしょうか。